| 小井土: |
我々の会社では、エアパス工法を使って家の中に風を通しています。 |
| 吉 田: |
私から言わせれば、あれは高気密住宅とは言えません(笑)。通気してますから。でも、それでいいんです。「うちは気密性がない」と威張っていればいい。まあ、実際には気密性がないというのは言い過ぎで、中気密くらいのもんです。その言い方もどうかと言うのなら、「気密性は必要ない」と堂々と言えばいいんです。 |
| 小井土: |
行政が、高気密・高断熱住宅を奨励しているので、お客様に説明するのが難しいんですよね。気密性の高い家づくりをして数値レベルを上げないと、金融機関が融資の対象にしてくれないんです。実際問題として、それに逆らっては仕事にならないわけです。 |
| 吉 田: |
その辺は問題ありますね。一体ああいう規制を誰がやっているのでしょう。行政は「指導しているだけで、強制はしていない」と言いますが、行政が指導したら強制になってしまうことは、わかりきったことです。行政としては責任を逃れたいから「皆さんが求めるからやっている」なんて言い方をしますけどね。 |
| 小井土: |
吉田先生のように、生活や環境までトータルで物事を考えて「家とはこうあるべき」というポリシーをもっている建築家は、本当に少ないですね。性能や数値で判断して、高気密住宅が一番よいと有名な先生が断言すると、行政もそういう先生の言うことを鵜呑みにして、すべて高気密・高断熱の家でなければだめだと言ってしまう。外断熱なんかも同じで、なぜ外断熱がいいのかという理由を、まともに答えられる工務店の人なんて、ほとんどいません。もっと、家は製品ではなく、家族が暮らす場所だということを、きちんと理解してほしいですね。 |
| 吉 田: |
断熱は、適当にやればいい。私には、そのくらいの考えしかありません。お好きにおやりなさない、と。
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