| 小井土: |
先生が設計されたお宅を拝見すると、どれひとつ同じ建物がないんですよね。以前、大垣の家を拝見しましたが、あれはびっくりしましたね。なにしろ、家の中に神社があるんですから。 |
| 吉 田: |
あれは、施主が神主さんだったからね。 |
| 小井土: |
普通に考えたら、家の中に神社があるなんておかしいですけど、なぜか、神社が生活に溶け込んでいて、違和感がないんですよね。祭事をするときには、下から祭壇が出てくるつくりになっていて、祭壇を畳むと、生活空間が広がるんですよね。あれには、本当に驚きました。 |
| 吉 田: |
そのお宅は、ご主人が高齢で家の中でも車椅子の生活をしていらしたんですよ。ご依頼当時、ご主人が長生きできるかどうか弱気になっていましてね。でも、家を建ててから20年ほど経ちましたが、ご主人は現在も健在です。「長生きできているのは家のおかげだ、今頃ようやくわかってきました」と奥様がおっしゃって下さいました。本当にありがたい言葉です。 |
| 小井土: |
家はこれでいい、というものはないですね。本当に百人百通りなんですね。 |