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ろうそくの明かりのもとで
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「お盆も過ぎると夜はいい風が入るわねぇ。」
日も暮れて、あたりはどこか秋の気配が。
アトリエに流れ込む心地よい自然な涼しい風にしばし夕涼み。
風に乗ってほのかに漂う蚊取り線香の香りに、
なんだか夏の終わりの寂しさを感じずにはいられません。

いつもの空間にいながらにして、いつもと全く違う雰囲気の中で過ごす贅沢な時間。
「いいわぁ〜」(しまった、また口から出てた…)
いつもの飲み物もなんだか格別ですよ〜
まるで、いたずらっこみたいな表情で…。(ゴメンナサイ)
「先生はいつもこんなおしゃれな生活をしているのですか?」
「おしゃれぇ?特別なことないでしょ、そんな。」「っていうか特別なこと苦手だし」(センセイちょっと小声で…)

エアコンを消して窓を開ける。
電気を消してろうそくを灯す。
そうかっ!「自然なスタイルに戻しただけじゃない。」
ましてやおしゃれなんて勘違い?!

人間は技術の進歩にともなって物質的に豊かな暮らしを手に入れました。
でもそれと引き換えにとても大切なものを忘れているのかも…

気がつくと会話も止み、その空間でみんな思い思いの時間を過ごしてい ました。
ぼんやりとろうそくの炎を見つめる人。
アニーくんと戯れる人。
グラスを片手にお庭に出て夜空を見上げる人。
はたまた新たにワインボトルを開けてる人。(←ノリコ先生)

「今の時代みんな急ぎ過ぎなのよ、自然なスタイルでいることが、一番なのよっ。」

なにかあったのかしら、
なんだかいつになく語気が強いわ、しかも目も座っている。
よほど訴えたかったのね。

「肝に銘じます!」
ホント先生のお言葉は、いつも身にしみます。


「ヒックっ…」
「先生? あらら、飲み過ぎ?」

センセーもありのまま(マイペース)な姿が一番(?)てか…

フローリスト・川久保紀子さんのプロフィールはこちら→

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