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Hさん一家と設計士と大工で
一緒につくりあげた家

  Hさんの要望を最大限に受け止め、満足していただける家を作りたいと考えた四季の住まいでしたが、H邸は決して楽な現場ではありませんでした。
 ご主人の要望を最大限に満たすため、県産材を9割以上使用し、床も壁も無垢のスギ材を単層貼りにし、太い無垢の梁をできるだけ見せ、なおかつ金具は一切見せないという仕上げには、相応の職人技が求められます。この難題を精度高くクリアするため、四季の住まいは腕の立つ一人の職人に現場を任せることにしました。これは複数の職人を使うと、面と面との合わせがきれいに仕上がらないという理由からでした。
 「四季の住まいさんは『できる限り現場に顔を出して、気がついたことはその場で全部言ってください』とおっしゃってくれたので、その言葉通り、工事中は息子を連れて何度も顔を出しました。それは家づくりという一大イベントに息子を参加させたかったし、わが家に愛着を持ってほしかったという意味合いもありました。実際に息子は大工さんに「墨付け」などをさせてもらい、今でもとてもいい思い出になっています」

  施主と設計士と大工による、文字通りの共同作業での家づくりがはじまりました。Hさんは、棚の寸法から煉瓦の積み方まで、自作の図面や指示書を持ち込み、設計士がそれを具現化し、大工がその場で作り上げていきます。大工からHさんへの提案もあり、お互いのアイデアが結実する形で、理想の家がどんどん実現していきました。
 「例えば床下の根太にどこの現場で見たよりも大きな部材、そして良質なヒノキを組み込むというような、見えないところにこそしっかりコストをかけるという点が四季の住まいさんにお願いした理由の一つでもありました。改めて自宅の現場でそれを目の当たりにし、頼もしさと安心感を実感しました。」

Hさん一家に新しい家族が増えました。
 こうして完成したH邸に、ご家族も大満足の様子です。
 「この夏は1回もエアコンを使いませんでした。少しは我慢した日もありましたけど、本当に快適に過ごせました。秋は秋で12月になるまで、毎日くつ下を履く日はないくらい快適でした」(奥様)。
 穂高くんの友だちが遊びに来ると、みんなで家中を走り回り、家の中はアスレチック場になってしまうそうです。穂高くんは、友だちから「ボクんちもああいう木の家を建てたい」って言われたことが、実はちょっぴり自慢です。
 ご主人は感慨深げに「私は、家そのものを家族だと思っています。誕生から歩みを共にし、一緒に歳をとり、楽しい日もつらい日も時間を共有する家族だと。息子と同じように、この家の成長をいつまでも見続けたいと思っています」と話してくれました。


 H邸が完成した数ヵ月後。現場を担当した大工がひょっこり顔を出し、穂高くんに素敵なプレゼントを渡しました。現場であまった木でつくった専用の椅子。背面には名前が彫りこまれています。今では、穂高くんの大切な宝物です。
 もうひとつ、忘れてはならない宝物がH邸にはあります。屋根裏にひっそり飾ってある小さな板。そこには、Hさん一家と、設計士、大工計5人の直筆の名前が書き込まれています。みんなで一緒に作り上げたH邸、その証が屋根裏から、いつでもご家族を見守っているのです。

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理想の家ができた喜びを記念するため、完成時に残した家族の手形。
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