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本当の信頼感を持てたのは
基礎工事を見てからでした。

 基礎工事がはじまると、ご主人は頻繁に現場へ顔を出すようになりました。
営業の方は信頼できると思いましたが、実際に施工されるのは職人の方でしょう。最初は、やっぱり心配でしたから」ご主人は、業者が帰った後、メジャーで基礎部分の寸法をすべて測ったそうです。図面通りに施工されているか、手抜き工事はないか、徹底的にチェックしました。そんな慎重派のご主人でしたが、配筋後はほとんど現場に出かけなくなりました。
 「コンクリートから鉄筋まで本来3〜4センチ必要なところを、現場では5センチ以上確保するしっかりした仕事をしていたんです。見えない部分まで確かな仕事をしていることがわかり、お任せしても安心だと思ったんです」

梁にヒビが入るピシッていう音が
気持ちいいんです。

 2005年3月、新居がKさん一家に引き渡されました。
「無垢の木って本当にきれいなので、最初のうちは床に傷をつけないように、椅子を引くのさえ気を使いました。何か物を落とすと、あーやっちゃった!って感じで。でも、それも最初の2週間だけでしたね。今は、傷や凹みもいいよねって思えるようになりました」と奥様。
 「住みはじめて実感したのは、何といっても
夏の涼しさです。今年の夏は、来客があった日と雷雨で窓を閉め切った日の2日以外、エアコンを使いませんでした。外から帰ってきたとき、明らかに温度が違いますし、湿度が高くならないので本当に過ごしやすかったですね。それと、もうひとつ気に入っているのは、ときどきピシッっていう梁にヒビが入る音。あれが意外と気持ちいいんですね。お、家が生きてるなって感じがして、なんだかうれしいんです」とご主人。
 居間の隅にあるデスクではご主人が趣味のフライづくりに没頭し、その後ろを娘さんが楽しそうに駆け回り、奥様がその様子をキッチンからにこやかに眺めるK邸。東西南北に配置された窓から、四季を通じてさわやかな風が流れる「風の抜ける家」には、今日も楽しそうな笑い声が風にそよいでいます。

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